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2011年6月25日土曜日

行ってきました、PhotoNext2011

先日、ビックサイトで2日間だけ開催された、PhotoNext2011へ行ってきました。
プロの写真家や写真館、写真でビジネスをする事業者を中心としたイベントという感じでしたので、今の写真ビジネスはどうなっているのか?
そんな事を知りたくて行きました。

感想を最初に書くと身も蓋もないのですが・・・
写真を撮影するというのが、創作で幾多のの工夫とチャンスと技術やセンスで観るものへ感動を与える世界を構築している事に対して、
ビジネスにする写真ビジネスの世界・・・うーん・・・何か足りない。
そんな気がしました。
(辛辣な単語を使えば30個くらいは出てきそう)

撮影後の魅せるための写真の工夫を各社しています。
今回のイベントのテーマがブライダルという事もあるのでしょうか。
各社共にアルバムを展示しています。
結婚式用の豪華な高価なこれを選ぶ人はどんな人なのか?
と思わせるようなデザインのものが山盛り展示をされていました。
それと、PhotoBookもキオスク端末からオンラインで受けるものまで。

何となく、周辺のテクノロジやカメラやフィルムからデジタルへの変化対して後付の周回遅れで対応をしているような感じ。
写真を見せる、活用するという点でのフィロソフィ的な意識が追いついていない気がします。
まるで業界全体で危機感を持ちつつマスターベーションをしているかのような。

とあるPhotoBookを作っているブースで、「うちは他とはぜんぜん違います」と言うので、「どこがぜんぜん違うのですか?」と訊くと「うちは、デザイナーが入っています」との事。
編集やレイアウトにデザイナー(能力とセンスは別にして)を入れる以外は、他のブースのPhotoBook事業者と変わらないのでは?
つまり、出来上がりの商品に差を感じない。
と、伝えると。「何を言っているのです。ぜんぜん違います」と「ぜんぜん違う」を連呼するのですが、どこがぜんぜん違うのか最後まで分からなかった。
プロや事業者向けのPhotoBookにデザイナーやセンスの良いレイアウターをアドバイザーとして入れる、あるいは自分で調達する事もできるし、何より出来上がった商品のクオリティで証明できなければ、それは何とかの遠吠えでしかないのでは?

うちは、「雑誌の様にできます」と言うのもあったが、でも大きなくくりではアルバムのPhotoBook雑誌形式というで片付けられるのでは?

プロの方は、イベント講師でもまた徘徊している人もちょこちょこ見れました。
従来からある街の写真スタジオは展示でも元気が無かった様な・・・
ネットワーク系のプリントサービスで、メーカー系でないのですは、ASKAネットが一番元気があった。というよりも、ブースが比較的大きく、プロやハイアマチュアのポートフォリオ需要を取りたくて、その説明をしていました。
感想としては、ふー・・・・ん。ですが、
写真業界の流れを感じる上では、行って良かったイベントでした。

写真に限らずですが、最終作品(あるいは商品)になるクリエイティブに対しては、かねてよりも関心が深くなりましたが、ある側面での写真への関心は薄れつつあります。
身の回りのカメラは、リコーもペンタックスもフジも一台残らず処分しますが、それはそれで気持ちの上ですっきりして良いかなと言う気がします。
自分で撮影をしなくて、好みも入らなければ、仕事という側面で考えると、やはりキャノン、ニコンやハッセルブラッドはいろいろな意味で無難な選択肢だなと改めて感じました。

ちなみに、印刷系の商業写真の仕事は激減しているようで、豊島区の産業支援センターにも仕事のないカメラマンが相談に来ているそうです。


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