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2011年2月22日火曜日

「女の子ものがたり」日本 2009年

昨日、アンプの入れ替えをしながら、WOWOWで録画してあったこの映画を観ていました。
「パッチギ」に通じるような、何とも懐かしく、切ない内容に静かな感動がありました。
スランプ中の漫画家の思い出をたどるお話です。
3人の女の子の小学校時代から大人なるまでと、それぞれに幸せの形を切なく描いています。

ネタバレになるのであまり書きませんが、この映画に出てくるような、恋人や亭主に殴られる女性、男にすがる女性など、自分の育った環境では日常的にいました。
なんで、男は女を殴るんだろう?
なぜ、私物化するような態度を取るのだろう。
なぜ、男は弱い者いじめをしたり、闇雲傷つけるのだろう・・・と。
子供心に不条理だと思いつつ、顔を腫らした女性が、それでもその男と別れないのが不思議でした。
未だに私はその感覚が分からずにとろ臭いとろこがあるので、モテはしないのですが・・・

それは、ともかく、それぞれに幸せを求めて、傷つきながら大人になっていく。
そんな女の子たちが実にピュアに描かれている感じがしました。
家族が仲良く笑顔の家庭・・・なんて、TVの中だけの世界なんじゃないの。
そんな感情を持った子供の頃の思い出を裏付けるようなお話でした。

原作の西原さんのマンガは、これを含めて最近、次々と映画化されています。
彼女も作品は映画で観るばかりで原作を読んでいないのですが、こんな切ないお話をマンガではどうなっているのだろう?
がぜん、読む気になりました。

ちなみに、深津絵里はこの映画でもとても良い演技をしていました。
「踊る大捜査線」の頃の初々しさはありませんが、それ以上の成熟した女性の複雑な思いを表情にハッとさせられる事があります。
まだ、成長途上という女優としての器の大きさを感じます。

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