現在のパイオニアの最新型は、LX86。
変わらぬコンセプトの元で正常進化を続けるモデルです。
他社は、ともするとこのパイオニアのLXシリーズの後塵を浴びていた感もある。
そこに登場したのが、オーディオメーカーでは老舗のD&Mホールディングス配下の、marantzとDENONです。
marantzのAV-8801 AVプリアンプ。
DENONのAVR-4520 AVレシーバー。
メーカーHPとかカタログでは、9.1chすべて独立したパワー・アンプ段と書かれるが、本当の特徴はDSPやDAコンバーターを搭載したデジタル回路部分です。
映像では4Kに対応し、サラウンドフォーマットも最新のものをすべて搭載。
何より、通常は1チップのDSPで処理する演算処理を32ビットの3つのDSPで行う。
これはDENONも60万円以上のAVアンプに搭載していたかなり贅沢な回路です。
今回は、この回路を搭載しピュア・オーディオに匹敵する音質を実現できたとの事。
実は、このサラウンド部分のデジタル回路は、marantzが出したAVプリアンプのAV-8801と全く同じ・・・と言うよりも、共同開発した回路です。
AVR-4520とAV-8801の回路の写真を掲載しますが、DSPが3機並んでいるところ。
右下のDACの部分で5つのDA素子が並んでいるところ(1素子あたり2chの処理)は、まったく同じです。
デジタル回路基板の下・・・つまり、フロントパネル側には、AVR-4520はパワーアンプの素子が9つ並び、AV-8801では高品質の素子を使ったプリアンプが11個並びます。
単独で開発をしたら、とても今回のような33万円と言う定価で収まらなかったとの事。
marantzのAV-8801は、定価が45万円でパワーアンプを搭載しないプリアンプですから、考えようによっては、AVR-4520はバーゲン価格なのかも知れません。
実際に秋葉原のアバック本店で視聴をしましたが、AV-8801のチャネルセパレーションの良さと以上に高いSNでリアルで存在感のある音が体を包みます。
AVR-4520も価格から考えるとなかなか悪くありません・・・が、少し補強を加えたほうが良いかもと言う印象でした。
ちょっと音がおとなしい?
という事で、久々のAVアンプの入れ替えにあたり、AVR4520にするか、AV-8801にするかで、馬鹿な事で悩んでいます。