経済の悪化もあり、毎年のように展示面積が少なくなる、秋風が吹く様な寂しい内容でした。
景気が悪い、市場が活性化しないなどの時こそ、智慧と工夫で乗り越えるべきだろう。
と、強く思うのですが、はっきり言って、今回もまた
・トライオード
・逸品館
以外に見るものはありませんでした。
個々の製品それぞれに、造り手としての意味合いはあるのでしょうが、
音がなる製品について、展示して、持ち回りして鳴らして、音楽を聴かせておしまいでした。
ちょっと残念だな・・・と。
ただ、聴かせるだけで物語も無く心にも残りません。
今日は、音元出版のリッピングソフトの音質の違い。
というのに、興味津々で参加しましたが・・・
岩井氏の各ソフトの感想のコメントですが・・・もう少し言葉に意味づけが欲しい。
「こんなに違います」と感想の全てをお客様に投げるのではなくて、評論家として、ご自身がどこに違いを感じているのか。
そんな事を語っていただく事が、岩井氏の評論家としてのフアンの期待にも応えるのではないでしょうか?
司会の方・・・もう少し、椅子に座っている人はお客様である。
と言うことを意識していただく方が良いような気がします。
その印象は、音元出版様が出版される雑誌の印象にも繋がります。
姿勢の軽さは、内容の軽さに繋がります。
展示で特筆するのは、トライオードの社長自ら、自社の製品を知り尽くしたプレゼンテーション。
自社の製品お愛着と工夫、こう聴いてもらいたい。
そんな想いが伝わってくるものでした。
造り手の想いが、フアンを増やし、製品の販売に繋がると思います。
次いで、逸品館。
毎年、回を重ねるごとに工夫をしてきます。
プレゼンも聴かせる機種も内容も。
賛否両論はあるでしょうが、私は逸品館としてのポリシーを貫いた内容とプレゼンテーション、そして、この場で逸品館フアンを増やすのだ・・・と言う勢いを感じます。
そもそも、何のために此の様なイベントに参加するのかという目的を忘れているのが、この2社以外の全ての出展企業に感じます。
今までのオーディオ文化に甘えた、武家の商法的な工夫の無さでは、次の時代には選んでもらえないのでは無いでしょうか?
メーカーであれば、造り手の思いを対面で伝えられる塲ですから、POP一つとってももっと積極的なアピールができるのでは?
ただ、並べて、見て下さい、聴いて下さいを10年も20年も繰り返して進歩しないのは寂しですね。
ケーブルがごろん・・・と転がっていて、10万円、20万円・・・さあ、買ってくださいは、ちょっと乱暴かなと。
輸入商社であれば、原産国の開発者の思いをちゃんと日本のユーザーに伝えるべき責任があるのだろうと思いますが・・・これもね・・・言葉もありません。
JBLは、こじんまりとしてましたね。
これじゃ、出さなければ良いのにと思いました。
写真はありませんが・・・オンキヨーさん・・・もう少し考えないと。
オンキヨーさんにいつも感じるのは、新製品ラッシュは良いのですが、
売り手と連携が取れているのでしょうか?
新製品を出すのですから、もっと積極的な説明やプレゼンをしているかと思いましたが、いつもの様に(毎年同じという意味)ただ置いてあるだけの様な感じでした。
新製品のプリメインアンプが、ボンネットをあけて展示してありました。
この展示の意味が分かりませんでした。
私が感じたのは、フレーム構造が複雑で、シャーシの部材(鉄板)の仕上げが今ひとつだな・・・と、個人的に感じます。
大容量のコンデンサー等も誇示したいのかも知れませんが、外装からは高級感を感じませんでした。
少し気を配るだけで、展示の印象も大きく変わります。
オーディオのチューニングは断端にかつ繊細に行うものだとすると、繊細さを感じませんでした。
いつも、感じるのですが・・・並んでいる製品が可哀想だな。
と、毎年感じる感想を今年も感じました。
が、トライオードさんと逸品館さんは今後も創意工夫とそのノウハウを来場者に強力にアピールして、ますます発展して欲しいな感じます。
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