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2013年4月14日日曜日

サラウンドの話を少し・・・

 今日は、7.1chサラウンド評価用として、スティーブン・スピルバーグ監督の「Super8」のブルーレイディスクを購入。


 映画でも「迫力のサラウンド音響」とか、NHKなどが映画の放送をする時に、「この映画は5.1chサラウンドで放送しています」と伝えられるけど、サラウンドという言葉は、何となく分かったつもりになっているのかも。

5.1chとか7.1chとかって何?
なぜ、小数点が付いているの?
とか、この記号も不思議ではない? 

 音を一つのスピーカーから再生する事をモノラル再生と言う。
多少の奥行き感とか迫力はありますが、立体的な感じには聞こえない。
ステレオは、音を立体的にするために、右の音と左の音を左右のスピーカー
から再生して、立体感や奥行き感を出す方法で、2chステレオと言う。
2ch以外のステレオがあるのかと言われると、あったのです。(過去形)
かつて、オーディオ王国日本では、4chステレオというのがあり、
 音楽を聞いている人を囲むようにして、4つのスピーカーから音を出して、
コンサートホールにいるような再生を目指していたのだが、これは結局普及をしなかった。 
  映画もモノラルから始まり、次いで ステレオになり。
そして、ドルビー社が3chのドルビープロロジックという音響フォーマットを作った。
これは、前のステレオのスピーカー2つと対面するように、映画を見ている人の後ろにスピーカーを一つ配置して、役者のセリフとかメインの音以外の、周辺の環境音とか効果音をその追加した後ろのスピーカーから出した。
 この追加したスピーカーは、威力があり、今までは斜め後ろから飛んでくる飛行機は、左右のスピーカーから出る音だけだと、結局画面の前を横切るだけになる。
しかし、追加したスピーカーから後ろから近づいてくる飛行機の音が出て、自分の頭の上を通りすぎて画面に飛行機が現れる。
そんな感覚を映像と音響で可能にした。
 この頃から、一般家庭でもAVアンプ(オーディオ・ビジュアルアンプ)と言われる複数のスピーカーを接続して音が出せる装置を設置できるようになる。
3チャネルの音響に、不足しがちな低音を専門に担当するスピーカーを追加して、3+1で、3.1chと呼んだ。
 サラウンドは、その後どんどん進化して、セリフだけを専門に担当するセンタースピーカーが現れ、後方に設置されたスピーカーも左右に分かれて、フロントの左右のスピーカー、センタースピーカー、後方に設置するサラウンドの左右のスピーカー、そして低音用のサブウーファーを加えて、5.1chサラウンドのフォーマットが決まり、これがサラウンドのスタンダードになる。
サラウンド放送は、5.1ch。


 では、7.1chとは、サラウンドの左右のスピーカーは、映画を見ている人の少し後方に左右に広がって設置され、主にざわめきや環境音を担当しますが、その広い空間の間・・・つまり、人の後方の上に設置されて、全体の音の繋がりをスムーズにするために生まれました。
この増えたスピーカーは、サラウンドスピーカーのさらに後ろにある事から、サラウンドバックと言う。 

ただし、ほとんどの映画の音響デザインは5.1chで作られているので、加えたサラウンドバックはAVアンプが擬似的に作っている事になる。
今回、購入した「Super8」は、音響そのものが7.1chに対応している。




ちなみに、昨日購入したダークナイトは、あの迫力ある音響も5.1ch。

 
私の自宅のサラウンド環境は7.1chなのでそれをリアルに試してみたいと思った。
 映画を見ている人の周辺を囲むスピーカーが増えれば増えるほど、音のつながりはよくなり、自然になるという理屈のもとに、現在は家庭用のAVアンプで、11.2chまで設置できるようになる。
が・・・これは、かなり大きな部屋のスペースが必要。
言い換えれば、ちょっとした小さな劇場が自宅で可能。
自分の劇場を持てる時代になったと言う事かな。
良い時代だ。

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