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2011年7月11日月曜日

さすが、リドリー・スコット 「ロビンフッド」

今、西洋時代劇を撮らせれば、この人の右に出る人は居ないのではないか。
そう思っています。
リドリー・スコット監督

先日、NHKで放送された「大聖堂」も、これでTVもシリーズなの?
と思わせるお金のかけようでした。
時代考証から背景、衣装や小物までどこも手を抜かない感じがひしひしと・・・
あー・・・昔の村は汚かっただね。
と、普通に思わせてくれます。
ジェームス・ワットが蒸気機関を発明して、そのおかげで石鹸が安く作れるように
なり、手を洗う習慣ができたおかげで欧州では病気が激減したと聞いたことがありますが、
うん、なるほどと思わせます。

このロビンフッドも素晴らしい。
城跡のロケーションは何とかなるとしても、テムズ川を遡る帆船・・・これ、作ったの?
船といえば、後半でフランス軍がイギリスの海岸に上陸をする手漕ぎの上陸用舟艇。
どこまでもSFXでどこまでがリアルなのか。
このシーンは、「プライベート・ライアン」を思い起こさせます。

リドリー・スコット的な歴史解釈がふんだんに入った「ロビンフッド」で、
従来からあるような、森の義賊になるまでの前半部を描いています。
じゃ、続編があるのか・・・という期待もします。
どのような描き方をするのか。
このあたりは、綿密な時代考証以前にセンスなのかな。

名作、「キング・ダム_オブ・ヘブン」があり、あれはエルサレムでの十字軍とペルシャとの戦いを描いた史実に基づく映画でしたが、後半でエルサレムの王が亡くなり、十字軍との最後の戦いで負けた十字軍が城を明け渡して去るまでが描かれている。
映画では、昨晩負けて翌日に城を明け渡してという様に見えるが、史実では年単位であったらしい。
しかし、映画としてはそこは重要なポイントではないのでさらりと描く。
反面、これでもかと言うリアリティと迫力で攻める彼の描き方から逃れられない自分がいます。
あー・・・面白かった。

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